ネズミの楽園実験Universe 25とアリの実験(8:2の法則)パレードの法則

どうも「こんにちはブログを更新致します.

今回は過去にネズミを使ったある実験を記事にしようと思います。

皆さんはネズミの楽園実験Universe 25と言う実験を聞いた事があるでしょうか?

これは、アメリカの行動学者 ジョン・B・カルフーン(John B. Calhoun) が行った有名な社会実験です。

正式には 「Universe 25」 実験と呼ばれています。 

ちなみに何故25なのか、これは同じ実験を24回行ったという事で今回が25回目に当たるという事です。

これは社会学・心理学・都市問題などを考える上で、今もよく引き合いに出される実験です。

実験の概要 

 実験者 ジョン・B・カルフーン(1917–1995) 

 実験開始 1968年~(何度もバリエーションを行い、最も有名なのが「Universe 25」)

 対象 マウス(ハツカネズミ、雄4匹雌4匹) 

 カルフーンはネズミにとって完全な楽園(Paradise) を用意しました。

食糧・水・巣箱は無限に供給 

 病気や捕食者の心配なし 

 清潔で快適な環境 

 理論的には3,000匹以上が住めるスペース 

 つまり、生存に必要な条件はすべて満たされた「正にネズミにとっての地上の楽園」でした。

実験の経過

1、導入期(第1段階:繁栄の始まり)

・最初に投入された数十匹のネズミは、豊富な資源を使い、急速に繁殖。

・個体数は倍々で増え、200匹、500匹…と順調に増加。

2、成長期(第2段階:社会の形成)

・コミュニティが大きくなると、縄張りや地位の取り合いが発生。

・上位のオスはメスや縄張りを独占。

・下位のオスは仲間外れにされ、端っこで群れるようになる。

3、停滞期(第3段階:社会の歪み)

・個体数が1,000匹を超える頃から異常行動が出始める。 

・攻撃性の増加 無差別に争う、子を殺す。

・繁殖率の低下 メスが子育てを放棄したり、子を食べたり。 

・ 孤立化 一部のオスは争いを避け、ただ食べて寝るだけの「引きこもり」状態になる。

カルフーンは彼らを「美しい者たち(The Beautiful Ones)」と呼んだ。

・外見は傷がなく綺麗だが、交尾もせず、社会性もなく、ただ生きているだけ。

4、崩壊期(第4段階:社会の死)

・出生率は急激に低下。

・攻撃性と無気力が蔓延。

・社会的秩序は崩壊。

・ついには繁殖が止まり、すべてのネズミが死滅。

ちなみに同じ実験を今回で25回もやって25回ともネズミが死滅と言う結果になっています

実験からの示唆

カルフーンはこの結果を「行動のシンク(Behavioral Sink)」と呼びました。 

物理的な資源が十分にあっても、人口密度の増加や社会的ストレスによって 社会は崩壊し、種が絶滅に向かうことを示唆しています。

これは人間社会への警鐘と解釈されてきました。

・都市化・過密化 → 孤独、暴力、無気力の増大

・富や物質的余裕があっても → 社会的・精神的な問題が発生

・「豊かさ」=「幸せ」ではない

又アリの実験でも同じことが起こって居ます

アリの有名な実験例 

1. アリの社会の役割崩壊実験

研究者たちがアリのコロニーを観察すると、餌・環境が十分にあっても、ある段階で役割の不均衡が起こることが分かりました。

例えば、働きアリの約2割は「全く働かずサボる」。 ところがその「怠けアリ」を取り除くと、残りの中からまた2割がサボりだす。 

常に一定割合が働かない(役割から逸脱する) という法則が見える。

これは「パレートの法則(2:8の法則)」に似ていて、組織における役割分担の自然な現象とされています。

2. 過密化によるアリ社会の崩壊

アリの巣を意図的に過密にすると、 

 育児放棄

攻撃性の増加

巣の機能不全が観察されました。

これはネズミの「Universe 25」と酷似しており、社会的ストレスが役割分担を壊し、最終的にはコロニーが崩壊します。

3. フェロモンの混乱による崩壊

アリはフェロモンで秩序を保っていますが、実験的にフェロモン情報を混乱させると、

同じ場所を延々と行進(ループ行動)

仲間同士の攻撃

働きの停滞といった異常行動が出ます。

最悪の場合「死の行進(ant mill)」と呼ばれる現象が起き、

アリたちが同じ円をぐるぐる回って全滅してしまうことも。

ネズミとアリの実験から共通して言えること

生存に必要な資源が十分でも、それだけでは集団は維持できない。

過密化や情報の乱れが社会秩序を崩壊させる。

役割分担のバランスが崩れると、集団は全体として弱体化する。

つまり「物質的豊かさ」や「安全」があっても、 精神的な健全さや社会的な繋がりや適切な役割分担がなければ、集団も文明も崩壊していく。 これは人間社会にもそのまま当てはめられる示唆です。

現代への応用

 都市社会の過密ストレス 少子化問題(繁殖意欲の低下と似ているとされる)

孤立化する若者(引きこもり、ニート)

「美しい者たち」=外見は整っているが無気力で非社会的な人々

社会学者や心理学者は、この実験を現代社会の縮図とみなし、人口問題・教育・都市設計・精神衛生の研究に応用しています。

打開策のヒントそれは過去の江戸時代にヒントがある

江戸時代の260年という長期の平和は、世界史的に見ても異例です。

ヨーロッパでは同時期に戦争が絶えず、政権交代や国境の書き換えが頻発していました。

その中で徳川家康が一刻も早く鎖国と言う政策を取った事は非常に英断だったし又完全な鎖国では無く出島に限りオランダと中国の2か国とだけは貿易をしていた事によって当時の日本に本当に必要な物を収支洗濯していたのです。現代で言う情報デトックスだと思います。

そして「戦乱を終わらせ、安定をもたらすシステム」を築いたことは、まさに名君としての大きな実績を残しました。

徳川家康の名君たる理由 

1. 戦乱を収めるバランス感覚

関ヶ原・大阪の陣で武力による統一を果たしつつも、その後は「戦を起こさない仕組み」を重視。

武断政治から文治政治へと移行させたのは家康の遠大なビジョンです。

2. 幕藩体制という分権システム

大名たちを「敵」ではなく「パートナー」として生かし、各地に自治を任せる。 これにより中央集権的な圧政ではなく、「分散型の統治」が可能になった。

ネズミやアリの「過密化による崩壊」を避けた工夫と言える。

3. 参勤交代での統制と循環

大名を江戸と国元の間で行き来させることで、権力のバランスを保ちつつ、街道や宿場を整備。

物流・経済・文化の交流が生まれ、地方と都市が結びついた。

これも社会ストレスの分散に役立っていた。

4. 宗教・思想の安定

キリスト教を制限しつつも、儒教・仏教・神道を巧みに使い分けた。

特に朱子学を幕府の公式思想に据えることで、道徳的規範を社会に浸透させた。

5. 「足るを知る」価値観

贅沢や浪費を戒める倹約の精神を広め、農民から武士に至るまで「持続可能な暮らし」を重んじた。 これはまさに現代のサステナブル思想に通じる。

実験との対比で見えること

ネズミやアリの実験では「物質的豊かさがあっても崩壊」しました。

一方、家康が築いた江戸社会は「欲望をコントロールし、役割を分散させ、文化で心を満たす」ことに重点を置いていた。 

 つまり、徳川家康の真価は「人間社会をネズミやアリのような崩壊に陥らせない仕組みをデザインした」点にあったのだと思います。

江戸時代に学べる社会の工夫 

1. 人口のコントロール 

 ・江戸の町は世界でも有数の大都市(100万人規模)でしたが、 意図的に急激な人口増加を避け、 間引きや養子制度、村ごとの人口調整で均衡を保っていた。

・「限られた土地でどう持続させるか」を工夫していた点は、 ネズミ実験の「過密による崩壊」と対照的です。

2. ムラ社会による役割分担

・江戸期の農村は「五人組」制度や「講・連」など、小さな共同体での役割分担が明確でした。

・誰かがサボっても全体で補い合い、過剰な孤立が生まれにくい。

・これはアリ社会の「怠けアリの一定割合」に対処する自然な仕組みとも言えます。

3. 自然と調和する暮らし

・資源が有限であることを前提にした「循環型社会」。

・紙は再生(古紙回収) 排泄物は肥料として再利用

・衣類は仕立て直し・古着屋へ 

これにより「物質的に無限の楽園を作ろうとして崩壊したネズミ」とは逆に、足るを知る仕組みを育んでいました。

4. 文化と心の豊かさ

・江戸庶民は物質的には質素でも、娯楽や文化が非常に発達。

・寄席・歌舞伎・浮世絵

・俳句・川柳

・庶民同士のサロン(寺子屋・講) 「豊かさ」を物質に求めるのではなく、人と人のつながり・芸術・遊び心 に置いていた点が大きい。

これは「美しい者たち(The Beautiful Ones)」のような無気力化の対抗策になります。

5. 都市と地方のバランス

・江戸は巨大都市でしたが、一方で地方の村も自治が強く、 都市と農村のバランスが機能していた。 ・今のような「東京一極集中」はなかったため、過密ストレスを分散できた。

現代への示唆

ネズミの楽園やアリの実験が示す「社会の崩壊のシナリオ」を避けるには、

人口や資源の調和的管理(過密の回避) 小さな共同体の役割分担と支え合い物質的消費よりも心の豊かさを大事にする文化 が必要です。

つまり江戸時代的な「循環・共同・文化的豊かさ」が、現代社会の閉塞を打開するカギになる大きなヒントになるでしょう。

今回の記事は以上です

この記事を読んでくれた読者に感謝します

ありがとうございました。

本間義昌でした。

追伸 

現在私は、 B型事業所サブカルビジネスセンター横浜

と言う所でデジタルでイラストを描いて又 その事業所のホームページに載せるコラムの執筆等の仕事を請け負っています。

現在は、体調不良の為在宅勤務で、デジタルでイラスト作成やコラムの執筆を行っております。 

 早く体調を整えて事業所に通所したいです。(泣) 

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私は2017年から2019年に掛けて2度の脳梗塞を患い左足と左腕が思うように動かず両手とも握力が堕ちおまけに言葉も思うように喋れなくなりました、しかしだからこそこんな私でも発信できることがあるのではないかと思いこのブログを始めました、主に私の考えや最近のニュースや事件等を自分の意見言おうと思っております。今までに4000冊の読書を読み迄続くかわかりませんがどうか応援よろしくお願いします。

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